台湾と岩手の交流が近年活発になって参りました。この流れは花巻空港からのチャーター便の活用とともに今後も一層活発になってくるものと思われます。振り返ってみると、台湾と岩手の先人とは密接な関係があります。
台湾は日清戦争後、日本領土となりますが、統治に当たり台湾総督を軍人とするか、民間人とするかが大きな課題でした。
当時外務省通商局長、原敬(盛岡)は民間人とする立場を表明、大正7年9月、首相になってそれを実現したという経緯があります。後藤新平(水沢)は台湾総督府民政長官として大いに力量を発揮しました。
台湾の基盤整備を推進した功績は、台湾の人たちに今も語り継がれています。後藤新平が手がけた仕事の中に旧慣調査会を通じての調査事業があります。この調査会幹事長は、伊能嘉矩(遠野)であります。
伊能嘉矩は「台湾文化志」という大著を世に送っております。伊能の著作集は台湾研究者にとって必読の文献として国際的に評価されています。新渡戸稲造(盛岡)は台湾総督府に初めは技師として務め、後に臨時糖務局長に昇任しますが、彼の仕事は、糖業を通じて台湾農業の振興に大貢献したことです。
岩手医科大学初代学長の三田定則(盛岡)は戦前台北帝国大学に医学部を創設し初代学部長となり、後に総長となりました。台湾医学の基礎づくりと発展に大いなる貢献をし、今も「医学の三田」と評されています。
以上、台湾と岩手の先人とのかかわり合いを概説しましたが、観光旅行だけでなく、岩手の先人の偉業を偲び、台湾との交流を深める時期であると考え今回、岩手台湾懇話会を設立する方針であります。
岩手県内には、五人の先人の功績を顕彰する記念館、施設等があります。もちろん、顕彰団体もありますが今後資料等については台湾側からも提供してもらい、岩手の先人の業績を広く県民に認識してもらうとともに親密な相互の経済・文化交流に寄与することを目的とし、関係する先人の出身地を核にした組織にしたいと思います。
概 要
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団体名 |
岩手台湾懇話会 | ||||||||||||||||
代表者 |
会長 後藤元夫 | ||||||||||||||||
事務責任者 |
事務局長 藤井茂 | ||||||||||||||||
所在地 |
郵便番号 020-0024 岩手県盛岡市菜園1-4-10 第2産業会館ビル6階 新渡戸センター内 |
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連絡先 |
電話 019-654-3279 (月〜金 9:00-17:00) FAX 019-652-4213 |
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設立年月日 |
2001(平成13)年2月14日 | ||||||||||||||||
活動内容 |
会報発行(年1回) 有識者による講演会(年1回) 台湾経済界・文化団体等との交流 |
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最近の活動 |
2001(平成13)年2月14日 岩手台湾懇話会設立 6月27日 平成13年度総会開催 |
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年会費 |
普通会員1口 3,000円 学生会員1口 2,000円 団体会員1口 15,000円 (郵便振替・銀行振込) |
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入会方法 |
入会をご希望の方は、上記連絡先へお電話・FAXをご利用のうえお申込ください。 資料等を送らせていただきます。 [郵便振替]
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